日蓮聖人が伝えたかったこと

日蓮宗の教え

日蓮聖人が生きていた時代は、まさに地獄の様相を呈していた時代でした。

「天変・地変などの天災が打ち続き、飢饉がおこり、疫病が日本国中にまん延している。鎌倉のまちを見渡せば、牛馬が巷に倒れており、骸骨が路にあふれております。」と、日蓮聖人はお書きになっておられます。本当に悲惨な時代でありました。

「この大混乱の乱世を何とかしなければならない。苦しみ悲しみにに打ちのめされている人々を、何とかして救わなければならない。」この熱い思いこそ、日蓮聖人が立教開宗をなさった出発地点なのです。

ではどのようにお救いしようとなさったのでしょうか。病気の方、精神的に行き詰っている方、経済的に問題のある方。人によって不幸は様々に違います。当時、流行していた精神的な救いを説いたのでしょうか? あの世での救済を説いたのでしょうか?

そうではありませんでした。

ではどうのような教えを説かれたのでしょう?

ここが日蓮聖人のものすごいところなのですが、病気の人はその病気を治し、人間関係に悩んでいる人にはそのもつれた糸を解きほぐし、経済的いきづまりからは経済的に豊かになれるという教えを説きました。

つまり、困っている人の困っている問題を、気休めでなく、問題のすり替えではなく、この現世にあって生きている間に解決してしまおうという、仏教を開始なさったのです。

まさに地獄の様相を呈していたわけですから、多くの人々が「この世ではどうやら救われそうもない」と思うのは当然の帰結でした。この世は捨てて、来世で救われようということで、念仏が全盛を誇っていた時代だったのです。

この時代にあって、全く100パーセント逆の発想で、この世のすべての人の現世での幸せに尽力し、一人ひとりを幸せに導き、この日本を浄土(天国)に変えようとなさったのです。

口先だけではなく、本気で考えてえておられました。まさに革命的なことであったと思います。

世の中が総じて後ろを向いていた時代にあって、一人この世の中にあって気休めではなく、本当に人々の悩みを一人一人解決していったのです。 一人一人が幸せになることにより、家庭が幸せとなり、社会が幸せとなり、そして日本国全体が幸せとなる 、そして、最終的には、全ての人が幸せになることによって、この世の中をそのままで天国(浄土)にしていしまおうと、考えられたのです。これを『娑婆即寂光土』といいます。

それで、実際に多くの人々を幸せに導けたのか、と申しますと、実に多くの方に様々な奇跡を起こし幸せへとお導きになられました。このような前向きな姿勢、さらには、病気がなおる・様々な問題が解決できるという現世利益的な側面が非常にありますので、現代では、日蓮宗系の新興宗教がたくさん設立されております。

多くの日蓮宗系統の教団がある中で、もっとも正統な教団が日蓮宗であり、その日蓮宗に属しているのが、実相寺なのです。

宗祖日蓮聖人は、命を懸けて、多くの人々の問題を解決なさいました。その門下である、実相寺は日蓮聖人の教えを顕現すべく、今日も多くの方々の「幸せへのお手伝い」を行なっているのです。そして、 様々な多くの幸せが産み出されております。